
過去(SARSの蔓延)から学び、新型コロナウイルスが猛威を振るいだした時、政府と国民が素早く連携をして初期段階で封じ込めに成功した台湾。
台湾のデジタル担当政委員オードリー・タンさんの著書「デジタルとAIの未来を語る」について、備忘録がてら、おすすめポイントや感想など、シェアしておこうと思います。
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台湾がどうやって新型コロナウイルスの封じ込めに成功したかが分かる!
2020年1月突如広がった新型コロナウイルス。
あの時、台湾の政府が、どのように国民に働きかけ、国民はそれにどう応えていったかが具体的に説明されています。
情報の伝搬のさせ方や、国民側からの協力体制、いちはやくしかも柔軟にデジタルを活用して、様々な問題の解決にあたっていく様子が分かります。
あのとき、日本の政府がどうだったか、我々国民はどうだったかと考えると、、
正直少し恥ずかしくなってしまうほどでした。
官・民の連携・信頼感がすごい!
AIなどのテクノロジーに対して僕たちはどう捉えてどう向き合えばいいか分かる!
AIは人類がどういう方向に進みたいのかを問いかけています。
AIと人類の関係の好例を「ドラえもんとのび太君」の関係にたとえて分かりやすく説明してくれています。
のび太君が山を上らなければならない時に、それを助ける道具を出してくれるのであって、ドラえもんが代わりに山を登るわけではありません。
あくまで人間を補助するツール!
より多くの人を取り残さないために、考えなくてはいけない事が分かる!
台湾では高齢者や地方の田舎に住んでいる人をできるだけ取り残さないよう、情報技術の伝搬や、開発者へのフィードバック体制がしっかりとしています。
情報格差を抑える考え方は、結果的により使い勝手の良い機能やフォーマットを効率よく実現することにつながります。
5Gの設備設置を都会でなく地方から進めていった。
オードリー・タンさんはこんなひと
オードリー・タン(Audrey Tang 唐鳳)
台湾デジタル担当政務委員(閣僚)
1981年台湾台北市生まれ。
幼い頃からコンピュータに興味を示し、12歳でPerlを学び始める。
15歳で中学校を中退、プログラマーとしてスタートアップ企業数社を設立。
19歳のとき、シリコンバレーでソフトウエア会社を起業する。
2005年、プログラミング言語「Perl6(現Raku)」開発への貢献で世界から注目。
同年、トランスジェンダーであることを公表し、女性への性別移行を開始する(現在は「無性別」)。
2014年、米アップルでデジタル顧問に就任、Siriなど高レベルの人工知能プロジェクトに加わる。
2016年10月より、蔡英文政権において、35歳の史上最年少で行政院(内閣)に入閣、無任所閣僚の政務委員(デジタル担当)に登用され、部門を超えて行政や政治のデジタル化を主導する役割を担っている。
2019年、アメリカの外交専門誌『フォーリン・ポリシー』のグローバル思想家100人に選出。
2020年新型コロナウイルス禍においてマスク在庫管理システムを構築、台湾での感染拡大防止に大きな貢献を果たす。
目次をシェア!(大見出しのみ)
序章:信頼をデジタルでつないだ台湾のコロナ対策
第一章:AIが開く新しい社会
デジタルを活用してより良い人間社会を作る
第二章:公益の実現を目指して
私を作ってきたもの
第三章:デジタル民主主義
国と国民が双方向で議論できる環境を整える
第四章:ソーシャルイノベーション
一人も置き去りにしない社会改革を実現する
第五章:プログラミング思考
デジタル時代に役立つ「素養」を身につける
終章:日本へのメッセージ
日本と台湾の未来のために
【出典】オードリー・タン著「デジタルとAIの未来を語る」
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